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【震災より8年】

東日本大震災から今日で8年を迎えます。 2018年は、全国で自然災害が立て続けに起きた1年でした。大阪北部地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震。日本が自然災害の多い国であること、どの地域にいつ起きても不思議ではないということを改めて思い知らされました。また、災害後の被災地外からの支援や防災活動が各メディアで取り上げられ、行政だけでなく、地域社会や個人の方々もまた積極的に行動されていることが伺えます。募金や物資の支援をはじめ、現地でのボランティア活動やSNSを介した様々な情報の発信。各自治体での避難訓練や安否連絡の確認など。未曾有の震災から得た教訓が一人一人の防災意識に、そして一つ一つの活動に反映され、日本全国からの数えきれない支援という結果へと繋がっていきました。あれから8年経った今。「震災の記憶や教訓を決して風化させてはならない」悼むためだけでなく、一人一人が手を携えて前へ進むために。被災された多くの方達のために。あの時の体験を忘れずに伝え続けていくことが、復興の一歩へ繋がっていくのだと思います。そして、表現者である私たちにしかできないこと。それはお芝居や作品を通して、つらいことを乗り越えて未来へ向かう力を、笑顔で過ごせる楽しい時間を届けられることだと思います。やがて、それが復興を進める手助けとなっていくことを心より願い、私たちは今後も活動を続けて参ります。 "プラス1プロジェクト"より、"物語を通して、震災や病気等で心に傷を負った子ども達に笑顔を届けたい"という想いで、オリジナルボイスドラマや物語の読み聞かせ動画を配信しています。  ☆オリジナルボイスドラマ「銀河鉄道の夜」全17話

【震災から7年の日に…】

東日本大震災から7年。そして、僕らの活動も7年が経ちました。あの時、僕らが思ったこと…それは、役者である僕らに今できる事は何かでした。僕らは、お芝居の力を知っています。お芝居の力を信じています。そのお芝居の力で、元気にしたいと思いました。僕も子供の時、いろいろな辛い出来事がありました。そのマイナスの出来事を、プラスに変える考え方を教えてくれたのが、本であり、漫画であり、映画であり、舞台でした。「東北の子供たちに力を与える作品を」と探した時に出会ったのが、偶然なのか、必然なのか、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」という作品でした。あれから7年が経ち、改めてこの作品が、今、必要なのだと感じています。作品は最終話を迎えましたが、これで終わりではありません。銀河鉄道の夜のように、想いを紡いでいかなければいけません。この作品を多くの子供たちに聞いてもらえるように、そして、少しでもこの作品が子供たちの力になるように、今後も活動を続けていきたいと思います。この作品を作るにあたり、多くの方々にご協力いただきました。多くの方々の思いを背負ったことで、時間はかかりましたが、諦めることなく、なんとか最終話まで歯をくいしばることができました。本当にありがとうございました。今後は、新代表として伊藤重弥がプラス1プロジェクトを引っ張ってくれます。もちろん僕もプラス1の活動を続けていきますが、若い力でさらなる展開を期待しています。皆さま、今後もご助力のほど、よろしくお願いいたします。プラス1プロジェクト 元・代表銀河鉄道の夜 脚本・演出羽野 大志郎 (だい豆)

第11話 特別な切符

 見ると突然消えた男は、列車の外で空から舞い降りてくるサギを捕っていました。 それは見事な腕前で、またたく間にたくさんのサギを袋に入れ、また一瞬で列車に戻ってきました。どうやってそんな一瞬でここに戻ってきたのか不思議で仕様がないジョバンニたちは、その男に尋ねます。しかしその男には、それをわからない二人の方がむしろ不思議で逆に二人がどこから来たのかと尋ねるのです。 ジョバンニは、自分はどこから来たのかどうやってきたのかわからず悩んでしまいます。 そこへ、切符の確認に車掌がやってきました。カムパネルラも他の人も次々と切符をみせていきます。 ジョバンニは駅を通らず列車に乗ったため、切符を持っていません。焦ったジョバンニは、もしかしていつのまにかどこかに切符が入ってはいないかとポケットを探ってみると、ポケットの中に見たことのない緑色の紙切れが入っていました。 鳥を捕る男が言うことには、どうやらその紙切れは、どこまででも行けるとても特別な切符なのだそうです。 裏表なく素直にジョバンニを認め、褒めてくれるその男に、ジョバンニの嫌悪感はいつのまにか消え、そして彼の幸せのために何かしてあげたいと思うようになりました。しかしそう思ったときにはすでに遅く、鳥を捕る男はもう列車から降りてしまっていたのです。 そして、ジョバンニはなぜ彼にもっと優しくしなかったのかと後悔するのでした。